誰も守ってくれない スタンダード・エディション [DVD]
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プロフィール
君塚 良一(きみづか りょういち、1958年4月21日 - )は、日本の脚本家、映画監督、放送作家。東京都港区出身。日本大学藝術学部卒業。
来歴
学生時代は映画界を志していたが、東宝撮影所でのアルバイト経験で、次第に映画への興味を失う。当時倉本聰などのシナリオライターが脚光を浴びているのを見て、テレビドラマの世界に関心を抱くようになった。大学の指導教官の紹介で、大学卒業後は萩本欽一に弟子入り(これは、萩本が教授に成績が1位と2位の学生を紹介してくれと頼んでいたらしい。ちなみに萩本いわく「君塚は2番目のほう」)し、萩本お抱えの放送作家集団であるサラダ党に在籍して『週刊欽曜日』『欽ちゃんのどこまでやるの!?』や初期の『ごきげんよう』などバラエティ番組に携わる。当初シリアスなドラマ脚本を志向していた君塚は、バラエティ番組の台本を手がけることに消極的だったが、萩本に「ドラマを書くためには、いろいろなことを経験しておけ」と言われたという。現在でも『欽ちゃんの仮装大賞』に構成作家として参加している。
1984年頃から『心はロンリー気持ちは「…」』シリーズや『世にも奇妙な物語』などテレビドラマ脚本の仕事が増える。1992年、連続テレビドラマ『ずっとあなたが好きだった』を大ヒットさせ、冬彦さんブームを巻き起こす。以後、現在に至るまで、テレビドラマを中心に『踊る大捜査線』など数多くの話題作を発表している。
高校時代からの映画フリークで、年間500本以上鑑賞したこともあるという。映画雑誌「キネマ旬報」で古今東西の映画を脚本から読み解くコラムを連載し、2002年に『脚本(シナリオ)通りにはいかない!』(キネマ旬報社)としてまとめた。
かねてから映画監督への志向も強かったが、2004年9月20日に放映された「世にも奇妙な物語 秋の特別編」の1篇『あけてくれ』(松山ひろし原作)で、テレビドラマ初演出。初監督の映画作品は2005年2月に公開された『MAKOTO』(原作は郷田マモラの漫画)で実現には十数年を要した。
2008年、『誰も守ってくれない』で第32回モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門最優秀脚本賞を受賞。
脚本執筆においては「あたかもリアリティ」と称し、緻密に取材しながらも取材で得られた事実より雰囲気を優先する方針をとっている。そのためにあえて事実と異なる描写を混ぜることも多く、本格アクションを目指した映画脚本では、コンピュータ全般や軍事関連の描写におけるミス(マニアだけがわかるミスではなく、一般人が見てもおかしいレベルのものもある)等を酷評する声もある。
また、物語を展開させるため(君塚本人いわく「理屈を超えた方向へストーリーをうねらせるため」)に登場人物が超能力としか思えない程の予測能力を発揮することがある。
主な作品
テレビドラマ
- 太陽にほえろ!(日本テレビ) - 脚本家デビュー作(小川英との共作)
- 心はロンリー気持ちは「…」(フジテレビ)
- Wパパにオマケの子?!(日本テレビ、1987年)
- 奇妙な出来事 「待合室」(フジテレビ、1989年)
- 季節はずれの海岸物語(フジテレビ、1991年・1992年) - 第4弾~第6弾を執筆
- 世にも奇妙な物語(フジテレビ)
- 「さよなら6年2組」
- 「モルモット」
- 「急患」
- 「戦争はなかった」
- 「ハッピーバースデー・ツー・マイホーム」
- 「震える愛」
- 「逆転」
- 「怪我」
- 「あけてくれ」
- 大人は判ってくれない「きっとひとりで歩いていける」(フジテレビ、1992年)
- ずっとあなたが好きだった(TBS、1992年7月クール)
- あの日に帰りたい(フジテレビ月9、1993年1月クール)
- If もしも 「花を愛するか、宝石に生きるか」(フジテレビ、1993年)
- 誰にも言えない(TBS、1993年7月クール)
- 時をかける少女(フジテレビ「ボクたちのドラマシリーズ」、1993年2月~3月)
- 青春の影(テレビ朝日、1994年7月クール)
- ヘルプ!(フジテレビ、1995年1月クール)
- ナニワ金融道(フジテレビ、青木雄二原作、1996年~) - 現在パート6まで
- コーチ(フジテレビ、1996年7月クール) - 翌年10月に単発スペシャルで続編
- 踊る大捜査線(フジテレビ、1997年1月クール) - のち単発スペシャル2編と映画版2編も
- 世界で一番パパが好き(フジテレビ、1998年7月クール)
- 深夜も踊る大捜査線(フジテレビ、1998年10月) - 「踊る大捜査線 THE MOVIE」に合わせて放映された全5回のミニドラマ
- グッドニュース(TBS、1999年4月クール)
- TEAM(フジテレビ、1999年10月クール) - のち単発スペシャルで続編4回
- ラブコンプレックス(フジテレビ、2000年10月クール)
- さよなら、小津先生(フジテレビ、2001年10月クール) - 2004年11月26日にスペシャルで続編を放映
- 恋人はスナイパー(テレビ朝日、2001年・2002年) - のち映画版も
- ホーム&アウェイ(フジテレビ、2002年10月クール)
- 深夜も踊る大捜査線 2(フジテレビ、2003年7月) - 「踊る大捜査線 THE MOVIE 2」に合わせて放映された全5回のミニドラマ
- 弁護士 灰島秀樹(フジテレビ、2006年10月28日)
- 役者魂!(フジテレビ、2006年10月クール)
- 警護官 内田晋三(フジテレビ、2007年1月27日)
- はだしのゲン(フジテレビ、2007年8月10日・8月11日)
- ファイブ(NHK総合、2008年1月5日)
- 課長島耕作(日本テレビ、2008年)
- 課長島耕作2~香港の誘惑~(日本テレビ、2008年)
- 誰も守れない(フジテレビ、2009年1月24日)
- 華麗なるスパイ(日本テレビ、2009年)
映画
- 港(1991年、「第1回欽ちゃんのシネマジャック」中の1編)
- やさしい嵐(1994年、「第2回欽ちゃんのシネマジャック」中の1編)
- 蛍の光(1994年、「第2回欽ちゃんのシネマジャック」中の1編)
- パラサイト・イヴ(1997年、瀬名秀明原作)
- 踊る大捜査線 THE MOVIE (1998年)
- 世にも奇妙な物語 映画の特別編 「携帯忠臣蔵」(2000年、清水義範原作)
- 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年)
- 恋人はスナイパー 劇場版(2004年、原作は西村京太郎「華麗なる誘拐」)
- 感染(2004年、原案)
- MAKOTO(2005年、監督・脚本)
- 交渉人 真下正義(2005年、原案)
- 容疑者 室井慎次(2005年、監督・脚本)
- バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(2007年)
- 誰も守ってくれない(2009年、監督・脚本)
舞台
- 小堺クンのおすましでSHOW(毎年8月に行われる小堺一機の公演)
テレビバラエティ
- 日曜9時は遊び座です(日本テレビ)
- グッドモーニングジャパン(1990年4月~6月、フジテレビ)
著書
- テレビ大捜査線 ISBN 4-062107-63-5
- 脚本通りにはいかない!(「脚本」には「シナリオ」とルビ) ISBN 4-873762-43-X
- 裏ドラマ ISBN 4-478930-46-5
外部リンク
- 萩本企画 - 君塚のマネージメントを担当する芸能事務所
- 君塚良一、映画を脚本で読むということ。 - エキサイトブックス内のインタビュー記事
脚注
誰も守ってくれない スタンダード・エディション [DVD]
- オススメ度:

- 出演: 佐藤浩市, 志田未来, 松田龍平, 石田ゆり子, 佐々木蔵之介
- 監督: 君塚良一
- 販売元: ポニーキャニオン
- 定価: ¥ 3,990
- 発売日: 2009-09-02
- 内容: DVD
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レビュー

現代社会における「陰」の部分。主に勝浦(佐藤浩市)と沙織(志田未来)の孤独との葛藤と微かな幸福(家族の絆を考える)に重点を置き描いた作品。
特にマスコミやネットユーザーの演出はえぐいですが、少々過剰すぎである。現実はもっと無関心で楽観的な傍観者が多数であり、警察の対応もあそこまでは酷くない。そもそも警察の家に行ったり、ペンション行ったり、同級生の男の行動等違和感だらけである。
「踊る〜」シリーズの制作陣が作ったとだけあって、警察のシステムの「容疑者家族の保護」という点に目を付けたのは面白いが、リアリティさに欠けるのは否めない。
この手の暗くて重い映画は興行的には伸びないでしょう。
故に、考えさせられる作品ではあるが、わざわざ映画化するほどのものなのか?と思う。前章のように2時間ドラマ枠で更なる違うエピソードも見たいものです。
ちなみに、先日、米アカデミー外国語映画賞の選考から漏れましたね。まぁ頷けるでしょう。
ま〜茶 2010-01-22
その風景はなるで現代の魔女狩りのよう

少年加害者逮捕時の混乱の様子を、その家族が記した手記を読んだことがあります。 冒頭の逮捕の場面はまさにそれを実写化したようなリアリティを感じました。
家族が犯罪を犯すという衝撃とともに、世間はおろか親戚や親友までも敵になってしまうという恐怖。
その変わり身は残酷なほどに素早い。
ネットで犯人の家族を追い回す病的な人たちの凶悪性はわかりやすい悪ですが、知る権利を振りかざすマスコミも質は違えど五十歩百歩。 とはいえ、近所でこのような事件が起きたら自分はどんな行動をとるだろうかと想像してみれば、やはり感情的に非難の目を向けないでいられる自信はないし、知らず知らずに魔女狩りに加担してしまうかもしれません。 その残酷さと愚かさを肝に銘じておかねばならない、と感じさせられました。
映画「手紙」の中でも、加害者の弟に「世間の非難は同然のこととして受け止めるべきだ。」と刑事が諭す場面がありましたが、佐藤浩市扮する刑事の言葉は相手が少女ということもあり、さらに優しい励ましになっています。 自らも償いようのない罪を感じている人物ゆえの言葉なのでしょう。
犯罪によって傷ついた人々の再生しようとする姿を描いた作品でもあると思います。
Nao 2009-12-20
加害者の家族を保護するという設定のもの珍しさだけに終わっていない、一級のエンタテインメント作!!!

さすがは巨匠・君塚良一の脚本!そひて演出もなかなか。何度も休憩をはさんでの視聴が習慣になってしまっている私なのに、最後まで一気に見てしまいました。(氏は今回、監督もされているようですが、他にも演出作品はあるのでしょうかね?)主役の佐藤浩一の相変わらずのかっこよさと未来の大女優・志田未来の熱演は言わずもがなですが、その周囲のひと癖もふた癖もある人物たちがまたいいです!いじめに遭い引きこもってしまった息子を持つ新聞記者、警察の不手際で息子を亡くした夫婦、優しさを装いながらガールフレンドを生贄に差し出す同級生などなど・・・。どいつこいつも根っから悪いやつでもないのだけれど、それぞれにもっともな理由があって心に闇を抱えているところが共感を誘います。ついでながら、“一見チャラチャラしているけど実はそれなりにオトナ“なかんじを巧みに体現している後輩刑事(松田龍平)の存在感も光っていました。(亡きお父ちゃんのかっこよさにはまだまだ及びませんが・・)
物語の内容的には「本来批判されるべき対象が、テレビを代表とするマスコミからいつの間にかそれらのライバルであるネットにすりかえられているのは、映画制作の出資者であるフジテレビへの遠慮ではないのか」みたいな指摘も多々あるようですが、もっとざっくりと「当事者対彼らをとりまく周囲全般」という見方をすればなかなかよくできたストーリーなのではないでしょうか。佐々木演じる記者が自分たちが掴んだネタについて「俺たちが(サッカーのゲームで)ボールをキープしてるとばかり思ってたら、いつのまにかボールは坂道を転がりだしてた。転がるボールは誰にも止められない」みたいな科白が君塚氏の考えを象徴している気がします。
・・・と、収集のつかないことをダラダラ書いてしまいましたが、作品のテーマとか作者の主張といったむづかしいことはぬきにして、終始ドキドキハラハラさせてくれる一級のエンタテインメントであることは間違いありません。この作品がさほど評判にならなかったのが不思議でなりません。
あたしはカモね 2009-12-14
誰も守るつもりがない

いかにもフジTVがからんだ映画。
前半はドキュメンタリー調に快調に進んで行きます。
後半は息切れバテバテで話がこんがらがって来ます。
最後は落し処が見つけられず曖昧な結末で、はい終了。
犯罪加害者の家族を保護するという斬新な脚本は興味をそそられます。
群がるマスコミが情報を垂れ流す場面はリアリティがあり、
その無責任な行為から必死に少女を守ろうとする刑事。
マスコミのあり方を問題視する社会派的なテーマだと思い始めますが…
いつの間にか「2ちゃんねる」を代表とするネット社会の責任に問題がすり替えられています。
ライブ映像をネット中継するシーンなどはネットに対するテレビ局の悪意すら感じます。
マスコミの取材姿勢に対する問題提起は何処へ?
やんちゃ 2009-12-06
リアリティに欠ける

加害者家族の保護という社会派作品であり、ドキュメントタッチなのだから、リアリティが無ければ説得力がでないのにリアリティがない。松田龍平がいまいち刑事っぽくないのは許せても、挙げればきりが無いほど現実離れした演出が多すぎる。あと所々かなり下手な役者がいるのもいただけない。
また、加害者家族の苦しみを見せるなら、平和な日常みたいなものを見せてそこから事件後の転落を描かないとあまり苦しみが伝わってこない。親に、あの子をちゃんとしつけていたとかいきなり言われても…
良いところは主役二人の存在感と最後まで見られたところ。
Yu 2009-12-03
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